牽引治療

人間の脊椎は頸椎から尾骨まで33個の骨が重なって出来ています。その中を脊髄が通り、さらにその脊髄から多数の末梢神経が、骨と骨の間を通って出ています。

この骨は、年齢や労働、外傷のために変形したり(脊椎症)、骨と骨の間にある椎間板が飛び出したり(椎間板ヘルニア)してきます。この変形した骨や椎間板が脊髄や末梢神経に当たるようになると、身体の一部に強い痛みや痺れ、運動麻痺などが起こってきます。この変化は、頸椎と腰椎が最も起こりやすい場所です。

牽引療法の目的は、頸椎や腰椎を引っ張ることにより、骨同士の圧迫を軽減したり、ズレを矯正することです。

 牽引する強さは、頚椎は体重の10分の1程度から、限度として12kg程度までを目安にし、腰椎は体重の3分の1程度から、限度として体重の2分の1程度までを目安に行います。

 

当院には2台の牽引治療機器が御座います。ご希望の方は医師に相談下さい。